「ドクターフィッシュで水虫は治る?治療の効果は?」と聞かれることがある。
古い角質を食べてくれるから、「肌がキレイになる=水虫も治る」と期待しているのではないだろうか?
結論から申すと、ドクターフィッシュでは水虫は治らない!
それどころか、逆に水虫の症状が悪化してしまうケースもあるため、やらないほうが身の安全のためだ。
このページでは、ドクターフィッシュで水虫が治らない理由と避けるべき理由をご説明する。しっかりと読み込んで、参考にしていただきたい。
1. ドクターフィッシュでは水虫が治らない理由
そもそも水虫とは、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)が、皮膚の角質や皮下組織を侵食することによって起こる皮膚の感染病だ。
であれば、古い角質を副食として食べるドクターフィッシュならキレイにすることができるから、まさに特効薬ではないか、と考えてしまいがちだ。
しかし、白癬菌は、皮膚内部へ侵食し定住するために、皮膚の表面部分をついばむドクターフィッシュでは治療の効果がないということだ。
返って、水虫の人にとっては、リスクを拡大させてしまうケースがあるために注意が必要だ。
次にそのリスクをご説明する。
2. 水虫の人がドクターフィッシュをしてはいけない理由
以前、英健康保護局(Health Protection Agency:HPA)が、ドクターフィッシュ感染症を制御するためのガイドラインを発表した。
そのガイドラインに、ドクターフィッシュの利用を避けるべきタイプの人を記している。
そのタイプの中に、「水虫を患っている人」と明確に書かれているのだ。
詳しくは、『今改めて知るべき!ドクターフィッシュ感染症の危険を制御するガイドライン』を参考にしていただきたい。
3. ドクターフィッシュ経路で水虫は感染しない
健常者から「水虫が感染するのでは?」と心配されることもしばしばある。
しかし、ドクターフィッシュを体験中に水虫の人からドクターフィッシュへ、そしてドクターフィッシュから健常者へ触れたとしても水虫に感染することはないので安心してほしい。
つまり、ドクターフィッシュは感染経路に一切関係ないということだ。
ただし、ドクターフィッシュとは直接的に関係ないが注意する点もある。
以下、NHKのテレビ番組で放映された「危険な感染ルート」をご紹介する。
完治できる薬がたくさんあるのに、いまだに多くの人が悩まされている水虫。銭湯やサウナなど多くの人が利用する施設でうつるイメージもありますが、今回、まったく別の「危険な感染ルート」を発見しました。
水虫菌は、感染力が弱く、足に付着しただけでは簡単に皮膚の中に入りこめません。一日一回、銭湯のバスマットを踏む程度では、なかなか感染しないのです。
それでは「本当に危険な感染ルート」とは何なのか?それは一緒に暮らしている「家族」。家族に水虫の人がいると、毎日毎日、水虫菌がいる皮膚のかけらが家じゅうにばらまかれ、それを家族が毎日踏み続けることになります。そんな生活を続けるうちに、やがて感染してしまうというわけです。出典:ガッテン
まとめ
いかがだっただろうか?
ドクターフィッシュでは水虫が治らないどころか、避けたほうがいいと基礎知識をご説明してきた。
水虫を完治させるには、皮膚科で専門医に診療してもらうことが最善策だ。もしも、水虫の人がドクターフィッシュを利用したい場合には、水に浸す部分が完治していることが条件となることを覚えておいて欲しい。
健常者でもドクターフィッシュ利用後は、すぐにタオルで拭き上げて肌を清潔に保つことが大事だ。
ぜひ参考にしていただきたい。