ドクターフィッシュを安心して飼い始めるためには、水槽の立ち上げは重要だ。
なぜなら、水槽の立ち上げ方法を知ることで、飼育を続けていくための基礎知識を理解することができるからだ。
そこで、このページでは、弊社ガラノートがいつも行っている水槽の立ち上げ方法を詳しくご紹介していく。
あなたも、このページに書いてある通りに実践していただければ、水槽の立ち上げから遅くとも1週間以内でドクターフィッシュを出迎え、飼育をスタートすることができるようになる。
ぜひ、じっくりご覧いただき、参考にして欲しい。
一般的にドクターフィッシュは、肌との触れ合いを目的に飼育されることが多い。そのためにここでは、手足を水に浸すときに邪魔になってしまう水草や底砂(ソイル)などの用品は外している。
参考!
まだ飼育に必要な用品が揃っていない場合は、『ドクターフィッシュ購入前に知っておきたい必要な飼育用品11選』を参考にしていただきたい。また、水合わせを行うときに必要な用品も含まれているので、併せて確認しておこう。
目次
1. 水槽の立ち上げなしに飼育はできない!
ドクターフィッシュの飼育を成功させる一番の方法は、住みやすい水質環境を整えてあげることだ。
フンをしても餌の食べ残しなどの有害物質が水槽内に残っていたとしても、その汚れた水槽水を強い水の力で無害化し、心地よい水質環境を作らなければならない。
そんな重要なはじめの一歩が、水槽の立ち上げ、つまりは、水作りになるのだ。
そのためには、水槽内にバクテリアを生存させなくてはならない。
簡単にいうと、ドクターフィッシュを育てるための水槽の立ち上げは、バクテリアが効率よく働いてくれる水を作るということだ。
では次に、弊社ガラノートで実際に行っている水の作り方をご説明する。
2. 早い水槽の立ち上げ3つのポイント
弊社ガラノートでは、日頃からドクターフィッシュを早く水槽に入れるようにしている。
それが例え、新規の水槽であっても早いときであれば、立ち上げの当日または翌日に、500〜1000匹以上を水槽に入れることもよくある。
それは、ご注文いただいたクライアント様のご要望に100%応えるためだ。
そのために、弊社で実践している水槽の立ち上げを早める方法は、以下3つだ。
- バクテリア付きのろ材を入れる
- バクテリア水を添加する
- エアレーションを強化する
ひとつひとつ解説していく。
2-1. バクテリア付きのろ材を入れる
買ってきたばかりの新品のろ材やろ過器とセットになっているろ材には、当然だがバクテリアは付着していない。
そもそもバクテリアは、ろ過槽の中で増殖し定着するものであって、新品のものには生存していない。だから、一から水槽の立ち上げをする際、バクテリアが水槽水に定着するまで(生体が住みやすい水質環境になるまで)約1ヶ月かかると言われているのだ。
その一方で、すでに飼育に使用しているろ過槽のろ材には、十分なバクテリアが定着しているために、じつに早く水作りを完了させることができるということだ。
したがって弊社では、バクテリアの付着しているろ材を新規水槽の立ち上げに使用している。
2-2. バクテリア水を添加する
市販のバクテリア水を添加して、さらにろ過スピードを加速させる。
弊社では、バクテリア水に記載されている使用量を完全に無視し、適量の10倍程度は添加している。
その理由は、次のエアレーションと関係している。
2-3. エアレーションを強化する
バクテリアもドクターフィッシュと同じく酸素を必要とする。
エアレーションを強化することで、水槽全体およびろ過槽の中に定着するバクテリアにも酸素を十分に供給することができるのだ。
この酸素供給が、バクテリアを活性化させ、ろ過サイクルが効率的に循環しはじめるのだ。
3. まとめ
弊社の行っている水槽の立ち上げ方法をご説明してきた。
生体を早く飼育し始めたい気持ちを抑え、しっかりと水作りをするようにしよう。そうすれば、次に『水合わせ』をすれば、ドクターフィッシュの飼育をはじめることができるようになる。